水母ボーダーズ今回3年ぶりの再スタート。地元湘南方面ではかなりの人気バンド。それもそのはず、曲が良くて歌詞が良くて演奏力が有ってアレンジも上手い!ルックスは………ま、おいといて、と。
曲を聞いた時「しまった!やられたな〜」とすぐ好きになったんだけどベーシスト脱退のため休止中と聞き「じゃ、私に弾かせてよ」でトントン再スタートの話が盛り上がってしまいました。
ヴォーカリストのトラさんの一生懸命で暑苦しいんだけど何故か清涼感のあるキャラ。コミカルに聴こえて実はリアリティに溢れ、シニカルな面も見え隠れする歌詞はサブリミナル的に大脳皮質に染込んで来る。濃いキャラの印象に隠れてしまいがちだが実はとっても歌が上手い!あんなファンクネス溢れるシャウトにはなかなかお目にかかれなよ!
バンドの演奏力=ドラマーの演奏力という持論の私。第一印象で「上手いな!このバンド」と思ったのはドラマー福井豊の仕業だろう。ラテン・フレイバーに満ちた彼のグルーヴはとても正確なのだが、マシンビートでは到底出せないヒューマンなノリとクールが熱いドラミングは水母ビートを心地良くさせている最大の要因だ。
ファンキーでダンサブルなバンドにしてギターレスという異色な編成の水母。しかしそのサウンドには厚みさえ感じられるのはなぜだろう?録音トラックの無限化により重ねて重ねて重ね倒すのが当たり前になってしまった現在の主流とは相反する水母アレンジ。そこに深い奥行きと広がりを有するのは遠山無門の成せる技。空間に転がる繊細なエレピのトーンに彼の理想のその先が感じ取れる。
オリジナル・メンバー、イツト氏がかなりイケてるベーシストだったので新加入の私の責任も重大だが、「新バンドスタートのつもりで行きましょ!」と4人の意見は一致している。
さてさて新水母の漂い着く先は………。
八王子X.Y.Z→A
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