右から
BELDEN9395、BELDEN9394、MOGAMI 2944。
9395はギター・ケーブルとして最もポピュラーな奴で、芯線18AWGで外径6mm。
9394は9395をそのまま細くした感じで外径は5mmで、エフェクト・ボードやラック内のワイヤリング等によく使われる。
私も今まではエフェクト・ボードには9394を使っていた。1度でもボードを仕立てたことが有る人はよ〜く解ると思うが、エフェクターをコロコロ並べて「おっ、ええやん、コレで行けるやん。」と思ったら意外とケーブルを這わせるスペースが必要で「あぁ…あと2cmなんとかならんかなぁ…。」とか「なんでコイツのインプットは他とちゃうとこ付いとんじゃ!」とか、悩む訳だわな。
直列繋ぎならシンプルだけどスイッチャー等を使うとそれぞれに行って来いがあるのでケーブルのうじゃうじゃ感もマシマシになる。
この度決定版的ボードを新しく作ったのでケーブルも全て新しく作り直すことにした。
さてラック内は全てMOGAMIにしたら断然BELDENより好みの音になったので、やっぱMOGAMIで行こうと型番を見ていたらこのMOGAMI2944である。26AWGで外径は2.5mmとかなりスリム。レコーディング・スタジオ等でコンソール回りやアウトボードのワイヤリングによく使われているケーブルだ。この外径2.5mmのスリムさはスイッチャー回りのごちゃごちゃ対策には非常にありがたい。
26AWGの芯線はやや細めだが、2芯+シールドのバランス・ケーブルなので芯線2本をまとめれば細いと言う事は無い。
シースー剥き剥きはMOGAMI全般のあれで非常に楽で、カッターを軽く押し当て1週すればスルリと剥ける。剥くと他のMOGAMIケーブルと同じプレーンなキラキラ銅シールドがとても美しい。
MOGAMIケーブルとアルミットのハンダの組合せは音も作業性も抜群なのだ。
スズメッキ線のBELDEN9394からプレーン銅のMOGAMI2944へとケーブルを換え、全てをボードに納めて音出ししてみると「おぉぉぉぉぉ!全然重心低くなってるやん!」「レンジ広くなってるしー!」「ノイズも全く無いぞい。」「見た目スッキリやんけ〜。」と大成功なのであった。
そしてこの2944は安いのである!1mで70円なんだから嬉しいじゃないの。欠点と言えば…シースーが白しか無いことかなぁ。100mロール10個位オーダーすれば黒でも作ってくれるかもだけど。
今回は全て2芯をまとめてホットとして使ったけれど、赤をホット、白とシールドをリークして反対側はシールドをカットする所謂セミバランスで使うとまた違ったニュアンスの音になるので、歪み系と空間系で使い方変えてみるのも良さそうだね。
ボード組んでる自作派の方、2944は超おススメだよ!