ちょっとショックである、なんだ!この弦は!!
今までこんなフィーリングの弦には出会った事ないぞー。
お試しで今日入荷してみたのだがーーーー。
コアはDRお得意のラウンド・コアでニッケルだからサンビームに似てるのかな…なんて、思っていたら、ヤラれた。すごいな、コレ。
もともと同社のステンレス・ラウンドコアのハイビームは好きな弦のひとつだったのだが……。
そのニッケル版のサンビームはどちらかと言うと嫌いだった。
しかしこれはSingle Wrapがキモなのだ、な。
普通ベース弦は3弦4弦くらいの太さになるとコア(芯線)に巻線を幾重かに巻いてある。が、コレは1回しか巻いていないのである。つまりギター弦がそのまま太く成ったような感じやね。
ゲージ以上のテンションは感じるのだが何故か弾き難くはない。私は同社のローライダーやロトのスイングベースのようなテンションの強い弦は苦手なのだが…。
1、2弦はテンションは感じるもののひっかかる感じは無く、3、4弦は恐ろしくヘビーな鳴りで、4弦0.100ながら0.110のステンレスのような重量感でボディに振動を伝えて来る。
ハーモニクスの透明感は驚くばかりでピッチの良さは驚異的でもある。
ラウンドコア・ピュアニッケル1回巻きのアイデアを出したジョナス・ヘルボーグ氏に感服である。
なお、1弦以外はペグに巻く部分がコアだけのプレーン状態なので、馴れれば問題ないが最初はちょっと弦交換にてまどうかも。
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しばらく弾いてみた後の感想。
やはりテンションはやや強めながらピッキングを跳ね返すような弾き難さは無く、左手にはむしろ心地よさを感じる。ただチョーキング・ビブラートのような力技には手強い。
トーンは張り立てのような「きらびやかさ」は余り無いのだが大人しいと言う訳では無く低音〜中音〜高音とどのレンジも豊かに鳴っているのでどこかが飛び出した感じが無いだけで、ラインでのモニターでも十分ハイエンドが出ている。強く感じるテンションも音抜けに影響していてアンサンブルの中でしっかりとした存在感が期待出来る。
1回の巻で十分な太さを確保するために巻線がかなり太い物になっているせいで、ラウンドワウンドの「目の荒さ」感はかなりの物だが、見た目程ワイルドではなくフィンガリングはスムーズ。ラウンドコアのしなやかさが十分活かされている。
先にレポートしたジョナスさんのシグネチャー弦。
印象的には変わりないのだがライブ本番で使ってみた感じを今回レポート。
やや耐久性が無いかな〜っ感じです。「死ぬのが早い」ってことじゃないよー。耐久性ですよ、ピュアニッケル1回巻きなのでとことん凹みます。ライブだと2〜3曲で1弦はこの通り、音はまだ死んでなくても。この後すぐ巻は緩んでしまうんだけどね。
なのでRecではこれからも使って行こうと思いますがライブでは…でした。