8Ω250w×2 4Ω420w×2 4Ω BTL1200w
アキュフェーズとの出逢いは爆風時代、芝浦のスタジオでリハーサル中だった。「オーディオ専門メーカーが業務用を作ったのでテストして欲しいと来てる。」とスタッフから告げられ「じゃ次のブレイクの時に…。」と、さほど期待もせず待たせておいた。当時使っていたアンプはクレスト1600でクラウン/アムクロンと並んでアメリカの代表ブランドの物だった。4Ωブリッジで1600w出力。が、オーバーヒートと日本の100V規格とのギャップに悩まされていた。
国内メーカーの業務用P.A.機器等は常設機材くらいにしか使えないとしか思っていなかった。移動と設営を繰返し、夏の炎天下や風雨にもさらされる。ステージで使うアンプに求めるものは先ずなよりも「丈夫」ということだ。しかもリスニング・ルームに鎮座してるようなアンプしか作ったことがないオーディオ屋さんが初めて作ったP.A.機器なんて…。
そして休憩に入りテストしてみることに。パワーアンプだけを入替え、音を出した瞬間私は耳を疑った。未体験の音圧と解像度に「今まで何だったの?」である。驚愕の表情で振り返るとアキュフェーズのフタッフがニコニコしながらそこに居た。それ以来30年近くこのアンプはどんな過酷な情況でも、ノントラブルで私をプッシュし続けて来た。これから先もずっとコイツと一緒。